岡山市倉敷市の公認会計士 税理士 森島会計事務所

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06月

ビジネス書を読む

私は職業柄、会計や税金に関する専門書はよく読みます。と言いますか読まないといけません(笑) それとは別に、ビジネス書も時間が許す限り読むようにしてます。よく「ビジネス書の受け売りなんざ意味ない!」なんておっしゃる方いますけど、私はそうは思いません。ビジネス書は経営や仕事に対するヒントを得る重要な手段です。しかも本一冊の値段なんかたかが知れてます。高くとも数千円でためになる情報を得られるわけで、その費用対効果は著しく高いです。

できれば市販されている全てのビジネス書を読みあさりたいところですが、当然、金銭的・時間的・能力的に不可能です。となると、どの本を読むのかという選択を迫られます。もちろん、自分の興味のある、あるいは必要としている内容の本を選ぶわけですが、それとは別に私が目安にしていることがあります。

それは「目次の構成」です。

目次を見ればどんなことが書いてあるのかおおよその推測ができます。大抵「章立て」になっていることが多いと思いますが、その章立てが体系的に並んでいるかどうかを重視します。体系的って何ぞや?ですが、簡単に言うと、章立てを眺めただけで各章の関係や繋がりが容易に理解できるもの、すんなり頭に入ってくるものを「体系的に並んでいる」と考えています。

目次の構成がわかりやすい本は経験上良書が多いです。「読んでよかった!」と思うことがほとんどです。逆に、目次の構成が体系的でない、単なる項目の羅列に過ぎない本というのは、やはり、何が言いたいのかわからないことが多いのです。

完全に私の主観ではありますが。

 

所得拡大促進税制

前回に引き続き平成25年度税制をご紹介します。今回は税額控除です。

所得拡大促進税制は人件費を増加(2%)させた企業等に対し、その増加分に一定率を乗じた金額を免税する制度です。これは平成25年度税制ですが、平成26年度にさらなる改正を経ています。

なお、これは後日紹介する雇用促進税制との選択制となります。ご参照ください。

生産等設備投資促進税制

先日、生産性向上設備投資促進税制(平成26年度税制改正)についてお話ししましたが、これと似たような税制があり、生産等設備投資促進税制(平成25年度税制改正)と言います。ややこしすぎます!

混同しないように生産等設備投資促進税制について解説した資料を下記に添付致します。ご参照ください。

経営戦略とは

経営者の役割である、①経営理念の作成、②ビジョンの作成、③戦略の作成のうち、①②までは以前にお話ししました。今回は③戦略の作成についてお話しします。

経営戦略とは何ぞや?ですが、まず断っておきたいのが、これは経営学の典型論点で様々な定義があります。また、これだけをテーマにして本が一冊書ける程、奥の深いテーマではあります。ですからここでは当然深追いせず、いつもながらに超ざっくりで流せたらと思います。

私的には、「経営戦略とは経営に必要な行動を選択すること」

こんな感じでしょうか(簡単すぎる!?)。要は「選択すること」なんです。ただ、漠然と選択してもダメで、①経営理念や②ビジョンを達成できる③戦略を「選択」しなければなりません。

選択を誤らないためには、限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)をいかに効果的・効率的に使うかがカギですが、経営学にはそのためのツールがたくさん用意されています。その中でも私が「使えるかなぁ」と思うのが下記2つです。

<経営戦略のツール>

(1)SWOT分析

(2)バランストスコアカード

この2つは体系的に繋がっていると(私は)思っています。(1)SWOT分析で決定された戦略案を(2)バランストスコアカードで整理し、実行・管理する。そんな関連性を持っています。これらの説明はまた後日させて下さい。

 

 

生産性向上設備投資促進税制

久々に税務のお話を。

平成26年度税制改正の説明をします。今回は「生産性向上設備投資促進税制」です。

これは質の高い設備投資をしたならば、一定の①特別償却(中小企業100%)又は②税額控除(中小企業10%)を認めるものです。詳細は下の添付資料及びリンクをご覧ください。

ここでは①特別償却と②税額控除とは何ぞや?というそもそも論の説明を簡単にさせてください。一言で言うと、①は「経費の前倒し」、②は「免税」です。

例えば、この税制の対象となる設備投資を100行った場合、①だと、100×100%=100経費にできることになります。投資した期に全額経費にできるのです。通常は「減価償却」という作業を経て経費にします。耐用年数10年、定額法を採用すると仮定した場合、100÷10年=10だけしか経費にできません。これを10年繰り返します。100全額を経費にするのに10年かかります。それを①だと1年で100全額経費にできるので、「経費の前倒し」となるのです。

一方、②だと、100×10%=10だけ免税されます。年間の法人税等が50だとすると、50-10=40だけ払えばよくなります。ただ、経費については通常の減価償却がなされるので10だけ経費にし、それを10年続けることになります。

①と②を比べると、トータル的には免税の②が有利となります。ただし、①は投資した期に巨額の経費を立てられるので、その期の税額は大きく抑えられ、直近の資金繰りは改善できるという効果があります。それぞれに効用を考え、選択する必要があります。

→制度の概要資料はコチラ

3C分析とは

前回ブログで、ビジョンを作成するのに3C分析を用いる点、申し上げました。

ということで今回は3C分析とは何かについてお話しします。

3C分析とは、①自社(Company)、②顧客(Customer)、③競合(Competitor)の特徴を整理・分析することです。

①自分を知り、②相手を知り、③ライバルを知ることで自分のあるべき姿・目指すべき方向(=ビジョン)を決めます。

八百屋さんで例えると、①うちは健康面を重視して有機野菜を揃えている。②うちの地域には年配の方が多く、比較的健康志向だ。③まわりには有機野菜を売っている八百屋やスーパーはない。よって、ビジョンは「有機野菜専門で地域住民の健康に貢献する!」といった具合です。

「経営はそんな単純じゃない!」とおしかりを受けるかもしれません。あくまで簡単な例だということでご了承ください。

ただ、ここで強調したいのは3C分析の細かい意味ではないんです。重要なのは「物事を整理・分類して考える」という点です。ビジョンというものをただ漠然と考えてもなかなか答えは出てきません。しかし、例えば3C分析のように3つの視点に整理・分類して考えることで、答えが導きやすくなるはずなんです。

この「3つ」に分類というのが絶妙で、これが増えてくると今度は逆に混乱します。物事を適度に整理・分類して考える。これはビジネスにおいても常識かつ重要な思考方法だと思われます。

後日、経営戦略についてお話しします。

<3C>

ビジョンとは

前回、経営者の役割についてお話ししました。それは、①経営理念を作り、②ビジョンを作り、浸透させ、③戦略を決定し、実行させることでした。今回はその内の②について取り上げます。

②ビジョンとは何ぞや?

ビジョンとは会社が目指すゴールであり、その方向性です。平たく言えば、我々は「誰に」「何を」「どうする」と端的に表現することです。例えば病院ですと「岡山市南区の人々に」「医療・保険・福祉の包括的なサービスを」「提供する」といったところでしょうか。ただ、これだとスッキリしすぎていて淡泊(ありきたり)なのでもう少し工夫・肉付の必要があるでしょう。要は、顧客が会社からどんな商品・サービスを提供してくれるのかを理解でき、かつ、社員が顧客にどんな商品・サービスを提供しているのかを理解する、そのための目安と言えます。ビジョンの作り方は色々ありますが、一番取っつきやすいのは3C分析だと思います。3C分析についてはまた後日紹介したいと思います。

ビジョンを作るにあたり、一つだけ条件があります。それは経営理念に反していないことです。前回、①経営理念、②ビジョン、③戦略は体系的に結びついている旨、お話ししました。①経営理念が達成されるために、②ビジョンは作られなければなりません。

経営者の役割

今回は「経営者の役割」について私なりの考えをお話ししたいと思います。ただ、この手の議論は巷で随分やり尽くされています。唯一無二の答えなどなく、それぞれの専門家がそれぞれの意見を自由に(好き勝手に)発信している状況です。なので私も好き勝手に発信させてください(笑)もし自分の感覚と合いそうであれば参考にしていただければと思います。私の思う経営者の役割は下記の通りです。

<経営者の役割>

経営理念を作り

ビジョンを作り・浸透させ

戦略を作り・実行させる

まず、①は貴社がそもそもどうありたいか?という問いかけです。経営理念については過去のブログでいくらか解説しているので詳細はそちら見ていただければと思います。それを短い文章でまとめたものです。②は貴社のゴールとその方向性の決定です。①を前提として事業が商売として成り立つにはどうするか?について検討します。③は②を達成するために社員がどのように具体的に行動するかを決定し、その行動を管理することです。

この3つは体系的に結びついています。①を達成するには②、②を達成するためには③が必要という流れです。それぞれの詳細はまた後日お話しできればと思います。